Sky Walker

ツクール:RPG:ADV:フリーゲーム配布






【アネモネ】で没になった会話たちを無造作に収納しています。
 *本編のネタバレが含まれます。





≫リセア、ペリ、スティアラン 〇シルヴィリア城下にて
  ペリ「幸運なことに、怪我もなく到着できた。あとの心配事は食料だけだな」
  リセア「そういえば、ペリはシルヴィリアの図書館に興味は無いの?」
  ペリ「全く無いわけではない。でも、俺が知りたいのは医療の分野だし、
  医療は現在の知識が最新だ。あとは、発展させていくのみ」
  スティアラン「サージの一族の研究は、一点集中型が多いよ。
  なんにでも手を出したがるのは、ボクくらいのものさ!どうだっ!」
  リセア「そんなに胸を張らなくても…」





≫リセア、サレッド 〇シルヴィリア城下の市民図書館にて
  サレッド「…これ、持ち帰ってじっくり読みたい」
  リセア「私たちはシルヴィリアの民じゃないから、持ち出すことができないの」
  サレッド「ふーん…こっそり、持っていっちゃおうかな」
  リセア「サレッド」
  サレッド「ダメなんでしょ。わかってるよ」
 
  サレッド「…懐に隠していけばいいか」
  リセア「聞こえてるわ」
  サレッド「………」
  リセア「ゆっくり時間が取れる時に、また来ましょう?」
  サレッド「…うん」





≫サレッド、ペリ 〇シルヴィリアの別任務
  ペリ「素晴らしい。このような魔力を多く含んだ植物が自生しているのは
  シルヴィリアの大地ならではだな」
  サレッド「本当に新種だったね」
  ペリ「サンプルをいただけたよ。早く帰って、調べたいものだね」
  サレッド「俺にも少しもらえる?」
  ペリ「あ、ああ。もちろんだが…君、毒以外にも興味があったのか」
  サレッド「俺、薬も作れるよ」
  ペリ「そ、そうなのか。医療薬学の調合はハレスがすべて行っているのかと思っていた。
  君も、治療薬の開発に携わっていたんだな」
  サレッド「いや、俺は毒だけ」
  ペリ「………。どっちなんだ…」





≫アーディン、セフィルド、イヴァン 〇本部での再会
  アーディン「おっ!イヴァン、久しぶりだな!」
  イヴァン「な、なぜここに!?」
  アーディン「色々あってな。しばらくアストリアに滞在することになった」
  セフィルド「君と会うのは、我々がアストリアを抜けてから初めてか」
  イヴァン「フン。別に、会う用事も無かったからな」
  アーディン「なんだ、会えて嬉しいくせに。変わってねえな」
  イヴァン「嬉しくない!」
  セフィルド「嬉しくないのか?少しは喜ばしいことだと思うが…」
  イヴァン「………。う、嬉しくない…わけじゃない」
  アーディン「ははは。そうだろそうだろ。滞在中、またよろしくな」
  イヴァン「ふ、フン!」





≫ハレス、ペリ 〇医務室、薬品棚の整理後
  ハレス「あれっ?薬品棚、綺麗になってる…!」
  ペリ「リセアと整理したよ」
  ハレス「そっか。ありがとう、助かったよ。あとでリセアさんにもお礼言わなきゃ」
  ペリ「………」
  ハレス「どうしたの?」
  ペリ「その…俺から見ても、リセアとレイハルは、信頼が厚いように見えるが」
  ハレス「そのとおりだと思うよ」
  ペリ「そういった関係性でも、裏工作のように隠し事をして、
  平然と嘘をつくものなのか?」
  ハレス「………」
  ペリ「いや、すまない。ハレスに訊くことじゃなかったな…」
  ハレス「傷つけたくなくて、嘘をつく場合もあるかもしれないよね。
  それがいいか悪いかは、また別の話だけど」
  ペリ「…そうなのか。難しいな」
  ハレス「そうだね。真意は、本人にしかわからないことだよ」
  ペリ「………」





≫サレッド、ミラク 〇本部。談笑
  アーディン「はははっ!いや、お前さ、それはねえだろ…!」
  ローナ「やばいお腹痛い…!無理!」
  アーディン「ははははっ!!」

  ミラク「………。大人になって、お腹抱えて喋れなくなるほど爆笑できることなんて
  あるんですね」
  サレッド「あの二人はずっとあんな感じだよ」
  ミラク「サレッドさんも、爆笑することあるんですか」
  サレッド「あるよ」
  ミラク「え?」
  サレッド「息できなくなるほどはないけどね」
  ミラク「そうなんですね…見てみたいような、怖いような…」





≫ヤヅキ、イヴァン 〇リセアのお見合い後
  ヤヅキ「やっほ~!いい夜だね~」
  イヴァン「またお前か…」
  ヤヅキ「またって、この狭い本部内、はち会わない方が無理ってものでしょうよ」
  イヴァン「フン!なにか用か?挨拶だけなら、もう行け」
  イズン「君はどう思う?リセアちゃんの結婚」
  イヴァン「すると決まったわけじゃないだろう」
  ヤヅキ「可能性はあると思うけどねぇ」
  イヴァン「するわけない」
  ヤヅキ「なぜ?」
  イヴァン「…なんとなく」
  ヤヅキ「なんとなく、ねぇ」
  イヴァン「ま、まぁ結婚したところで、私は困らないからどっちでもいい」
  ヤヅキ「僕は困っちゃうんだよな~。あ、でも…人妻に手を出すってのも乙だね」
  イヴァン「意味がわからない…乙?」
  ヤヅキ「はっはっは。わからないでよろしい」





≫セフィルド、シアン 〇本部、手合わせ
  シアン「…ここまでにするか」
  セフィルド「有意義な鍛錬になった。ありがとう」
  シアン「こちらこそ」
  セフィルド「二年前よりさらに動きが洗練されている。素晴らしい」
  シアン「どうも。でも、あなたには負けるよ。
  あなたやアーディンさんと刃を交えると、なぜユーグラス騎士団が
  誉れ高いのか、よくわかる」
  セフィルド「称賛は素直に受け取っておこう」
  シアン「…訊きたいことがある」
  セフィルド「どうした?」
  シアン「あなたはなぜ騎士に?」
  セフィルド「…私がユーグラスの騎士を志したのは、エレンジバル陛下がきっかけだ。
  生涯、この御方に仕えたいと思った。
  陛下がいなければ、ユーグラスに渡ることはなかっただろう」
  シアン「………」
  セフィルド「君は、迷っているのか?」
  シアン「そうかもしれない。私はリセアやディースさん、アストリアを守るために
  ここに残ってる。でも、いずれすべて私の元から無くなるのだとしたら…
  その先はどう生きればいいのか、考えることはある」
  セフィルド「…そうか」
  シアン「まぁ、でも、どうにかなるさ。人生、どう転がるかわからないしね」
  セフィルド「ああ。そうだな」





≫リセア、アーディン、セフィルド 〇セレスタンと破談後
  アーディン「リセア。セレスタン諸侯とはどうだ?」
  リセア「え?」
  アーディン「進展あったか?」
  セフィルド「待て。我々が気軽に聞いていいことなのか?」
  アーディン「セフィルドは別に聞かなくていいらしい。俺にだけ教えてくれ」
  セフィルド「気にならないとは言っていない」
  リセア「…その…お断りしました」
  アーディン「!なんだ…そっか」
  セフィルド「なにかあったのか?」
  リセア「いえ。そういうわけではありません」
  アーディン「まぁ、違うってわかったならいいじゃないか」
  セフィルド「…随分と嬉しそうだな」
  アーディン「な、なにがだ」





≫ローナ、セフィルド 〇日常、セフィルドの馬と戯れる
  セフィルド「君は馬の扱いに慣れているな。馬に乗る機会が増えたからか?」
  ローナ「あー。それもあるかもだけど、ガラナの集落で馬の世話はよくしてたからさ」
  セフィルド「そうだったのか」
  ローナ「本部が上にあった頃は、乗馬の機会なんてなかったもんね」
  セフィルド「白馬は気高い生き物だ。本来、背に乗せる者にしか心を許さない。
  君は天性の才能がある」
  ローナ「俺、老後は馬を育ててのんびり生きるって決めてんだ~」
  セフィルド「その才を生かすなら、すべてが終わったらユーグラスに来るといい」
  ローナ「まじ?騎士団の馬の調教師とか?」
  セフィルド「ああ。大変名誉な職だ。だが、君なら騎士団でも歓迎しよう」
  ローナ「いやいや」
  セフィルド「礼儀作法は一からしっかりと叩き込む必要があるが…」
  ローナ「…遠慮しま~す…」





≫レイハル、サレッド 〇怪しい雰囲気
  サレッド「レイハル…今、大丈夫?」
  レイハル「大丈夫だよ。どうしたの?」
  サレッド「例のアレ…できた」
  レイハル「…ああ。ありがとう。早かったね」
  サレッド「扱いは、慎重にお願い」
  レイハル「わかった。もう試した?」
  サレッド「誰に?」
  レイハル「そう。じゃあ、治験が必要だね」
  サレッド「俺はなにも訊かないし、知らないふりをするから」
  レイハル「助かるよ」
  サレッド「悪い人だね」
  レイハル「良い人だと思ってた?」
  サレッド「思ってなかった」
  レイハル「じゃあ、その通りだよ」
  サレッド「…嘘だよ。少しは、良い人だと思ってる」
  レイハル「………」





≫リセア、レイハル、リュウ 〇リセアの接待関連から。ちょっと長い
  リセア「ルーク男爵とは初めてお会いするわ」
  レイハル「俺たちは、わざわざ会う必要も無かったからね」
  リセア「アストリアと交流を深めたいって、招待状には書いてあったけど…
  どうして今、お招きくださったのかな」
  レイハル「君に興味があるんじゃないかな。
  ディースさんじゃなくて、君だけを招待したんだからね」
  リセア「…さっき言っていた、ルーク男爵のよくない噂って?」
  リュウ「女癖が悪い」
  リセア「そうなの?」
  レイハル「よく知ってたね」
  リュウ「知らねえ。でも、そんなとこだろ。お前がわざわざついてきて、
  俺が護衛なんだからな」
  リセア「………。お断りした方がよかったかな」
  レイハル「フォウラスタ侯爵の管轄のお方だし、一度顔を合わせるくらいは
  いいんじゃないかな。適当に話を聞いて、いい印象を与えておけば
  のちに役立つことがあるかもしれない」
  リセア「レ、レイハル…」

  リセア(でも、そうね…レイハルの言い方はよくないけど、トゥラスの方々にいい印象を
  持ってもらって、活動が円滑に進むようにする。
  それが今のアストリアでの、私の大きな役目のひとつだわ)

  リセア「賑やかね」
  レイハル「…ほら。あのお方だよ」
  リセア「………」
  レイハル「こっちに気付いたね」

  ルーク男爵「失礼。リセア殿かな?」
  リセア「はい。初めまして、ルーク男爵。
  今夜はお招きくださって、ありがとうございます」
  ルーク男爵「噂には聞いていたが、ずいぶんとお若い女性なのだね。
  …お酒は飲めるかな?」
  リセア「はい。少しだけ」
  ルーク男爵「あちらに行こう。君たちは、離れて待機してくれ。彼女と話がしたい」
  レイハル「………」
  リュウ「………」
  リセア「………」

  リュウ「のっけから追い払いやがったぞ」
  レイハル「名前も聞かれないとはね。俺は、他の方に挨拶してくるよ。
  君はリセアを見てて。
  …あの人がリセアに手を出しそうになったら、引き上げよう」

  ルーク「私は男爵だからね。せめて伯爵以上でないと、
  アストリアにはお目にかかれないのかと思っていたよ」
  リセア「そんな。本来、私たちはそのような身分ではありません。
  中央トゥラスの皆様が支えてくださっているおかげで、活動できていますから。
  本日は、お目にかかれて光栄です」
  ルーク「…君、芸術に興味はあるかい?」
  リセア「芸術ですか?」
  ルーク「私は絵をコレクションしていてね。2階に、専用の私室がある。
  誰も来ないよ。見に行かないか?」
  リセア「………」

  リセア(これは、行ってはだめよね…)

  リセア「いえ。私、絵には疎くて…」
  ルーク「わからないなら、私が解説するよ」
  リセア「………」

  リセア(どうすればいいの。とりあえず、話を先延ばして…)

  ルーク「さあ、お酒は置いていきなさい。上に、もっといいワインがある」
  リセア「あ、あの…」

  リュウ「おい」
  リセア「!」
  ルーク「ん?」
  リュウ「急用だ。帰るぞ」
  リセア「急用?」
  ルーク「来たばかりだろう」
  リュウ「フォウラスタ侯爵から呼び出されてる」
  リセア「………」
  ルーク「…なるほど。フォウラスタ様のお呼び出しなら、引き止めることはできないな」
  リセア「申し訳ありません」
  ルーク「忙しいようだね。…では、次の機会に」
  リセア「…失礼します」

  リュウ「困ってたろ」
  リセア「か、顔に出てた?」
  リュウ「まあな」
  リセア「失礼なことをしてしまったわ」
  リュウ「なんて言われた」
  リセア「…絵を見せたいから、2階の私室に行こうって」
  リュウ「露骨だな」
  リセア「………」

  レイハル「予想以上に早かったね。じゃあ、帰ろうか」
  リセア「え?フォウラスタ侯爵から呼ばれたんじゃ…」
  リュウ「呼ばれてない」
  リセア「………」
  レイハル「大丈夫?…ルーク男爵に、なにかされた?」
  リセア「う、ううん…なかなかうまくいかないなって」
  レイハル「悪い印象は与えていないと思うよ」
  リセア「…レイハル。誘われてしまった時の、いい回避の仕方を教えて」
  レイハル「え?」
  リセア「その…穏便に済むような」
  リュウ「適当に嘘つけばいいだろうが」
  リセア「それが難しいの」
  リュウ「ケツがあるって言えよ」
  リセア「その理由を使えない時もあるでしょ」
  レイハル「君は嘘をつけないし、思ってもないことを言ってはぐらかすのも、難しそうだよね」
  リセア「…遠まわしに言ってくれれば、私も遠まわしに断れるの。
  でも、ストレートに誘われてしまうと、どう返したらいいのかわからなくて…」
  レイハル「なら、ストレートに断っていいよ。
  それによってなにか問題が起きても、俺がフォローするから」
  リセア「………」

  リセア(いつも、フォローされてばかりだわ。
  …はあ。なんだか、情けない。落ち着いてかわせるようにならなくちゃ…)





≫リセア、ミラク 〇たぶんセフィルド√
  ミラク「リセアさん、もう大丈夫なんですか」
  リセア「えっ?な、なんのこと?」
  ミラク「先ほど、ディースさんと言い争いしていたでしょう。部屋の外まで聞こえていましたよ」
  リセア(は、恥ずかしい…)
  リセア「…うん。もう大丈夫よ。ごめんね。お見苦しい場面を…」
  ミラク「見苦しいどころか。あなたのこと、思い違いをしていました」
  リセア「思い違い?」
  ミラク「あなたでも、自分の意見を押し出して熱くなったり、人に当たったりするんですね」
  リセア「あたり前でしょ。私のこと、どんな風に思っていたの?」
  ミラク「女神です。だってあなたは、いつも明るく聡明で、僕らにも平等で
  笑顔を絶やさない。負の部分が無いんです」
  リセア「………」
  ミラク「でも僕はそんな人、信じることはできないんですよ。だってそうでしょう。
  そんな夢みたいな存在、嘘くさい。
  あなたの人間味を知ることができて、よかったですよ」
  リセア「…ありがとう」
  ミラク「お礼を言うんですか。怒られるかと思いましたけど」
  リセア「ミラクの、自分の考えを裏表なくハッキリ言えるところ、信頼しているわ」
  ミラク「それはどうも。これからも働かせていただきますよ。
  あなたのために、新しい国のためにね」





≫セフィルド、ジュリオ 〇絶対にセフィルド√
  セフィルド「失礼する」
  ジュリオ「お、おお…」
  セフィルド「今夜は私がこちらの馬車で眠ることになった。
  窮屈になるが、申し訳ない」
  ジュリオ「いや。いいっすよ、別に…」
  セフィルド「明日も早い。休もう」
  ジュリオ「………」

  ジュリオ(俺、知らないヤツと同じ馬車で寝るとか…無理。
  なんなんだよ。一緒の空間で眠れない間柄ってなんだ?
  一緒に逃げてんだったら、一緒に寝ろよな…)

  セフィルド「灯りを消していいだろうか?」
  ジュリオ「あ、ああ…どうぞ…」

  ジュリオ(…白い兄ちゃん、全身白いせいか…なんか暗闇でも発光してるみてえだな。
  やべえ…眩しくて寝れねえ…どうしよう…)





≫リセア、セラ、ローナ 〇ローナ√、おまけ3のあと。長い
  ローナ「船、間に合った?!」
  リセア「出航はまだみたい。よかった」
  ローナ「急いでチケット買ってくる。待ってて」
  リセア「うん。ありがとう」
  セラ「………」
  リセア「ごめんね。セラまで走らせちゃって」
  セラ「いえ。いい運動になりました」
  リセア「次に会えるのは、ユーグラスでかな?」
  セラ「そうだと思います」
  リセア「楽しみだね」
  セラ「うん。一緒に働けるのが俺も楽しみだし、ここで学んだことを、
  ユーグラスで生かしたい」
  リセア「私も。自分の力を発揮できる場をもらえたことが嬉しい」
  セラ「…俺はまだ、明確にこうありたいという希望がありません。
  それでも、ここで二年間、勉強して、あなたやスノウリズさんの凄さが
  鮮明にわかりました。まだまだ追いつけないけど、あなたのように、
  自分の力で人の役に立ちたいと思うし、
  スノウリズさんのように、もっと魔導を追求していきたい。
  …人に、影響されすぎだけど」
  リセア「あなただって、影響を与えてる」
  セラ「そうかな」
  リセア「あなたは素晴らしい魔導士だから。魔法学校で、あなたに憧れる生徒は
  たくさんいるはずだよ」
  セラ「そう…だといいな。なんだか、恥ずかしいけど」
  リセア「ふふ」
  セラ「………」
  リセア「…?」
  セラ「あの…ローナこと、だけど」
  リセア「うん」
  セラ「本当に、安心した。ウルグ神がローナから離れていったのは、
  リセアさんのおかげだ」
  リセア「私は、そんな…ローナが自分で決断したんだよ」
  セラ「うん。でも、そうローナに思わせてくれたのが、リセアさんだから。
  …俺もローナからウルグ神を引き離す方法を、ずっと調べていた。
  けど、調べれば調べるほど、不可能なことだったし、俺にはどうすることも
  できない事実を知っただけだった。
  なにより、ローナがそれを望んでいなかったから」
  リセア「………」
  セラ「俺は嫌だったけど、それがローナの選んだ道なら、口出しできない。
  仕方ないって、諦めようとしてた。
  だから、あなたのおかげなんだ。…ありがとう」
  リセア「セラ…」
  ローナ「お待たせー!もう出ちゃうってさ。乗ろう!」
  リセア「う、うん!」
  ローナ「あれ?なんか真面目な話してた?」
  セラ「別に」
  ローナ「そ?」
  リセア「それじゃ、私たち行くね。セラ、見送りありがとう」
  ローナ「じゃーね!どうせまたすぐ会えるけど!」
  セラ「…うん。また、ユーグラスで」





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